FreeBSDにLinuxクロスコンパイル環境を作る(X + GTK2)・後編

FreeBSDで、Linux用のX及びGTK2プログラムをクロスコンパイルする環境を作るメモ。


Xのクロスコンパイル環境を作った前回の続き。
GTK2のクロスコンパイル環境を作る。


以下作業手順。

準備

http://www.gtk.org/download/からGTK2とGlibとPangoのソースをダウンロードする。
ftp://ftp.gtk.org/pub/gtk/v2.10/dependencies/から、libpng以外をダウンロードする。

インストール

下記の順番にインストールする。
特に、pangoの前にcairoをインストールしなくてはいけないので注意する。

  • glib2
  • atk
  • jpegsrc
  • tiff
  • cairo
  • pango


glib2をインストールした後は、下記コマンドを実行する。
「^D」は「CTRL + D」の意味。

# cat >> /etc/ld.so.conf
/usr/local/lib/glib-2.0
^D
# ldconfig


jpegsrcは下記の手順でインストールする。

# ./configure && make
# make install
# make install-lib
# make install-headers


最後にGTK2をインストールする。
「make」〜「make install」でエラーが出るかもしれないが、しつこくmakeを繰り返してるとインストール出来る。

ロスコンパイルする

GTK2のインストールが成功すれば、下記URLのサンプルプログラムがコンパイル出来る様になる。
http://www.gnome.gr.jp/docs/gtk+-2.0.x-tut/ch-gettingstarted.html#SEC-HELLOWORLD


出来上がったサンプルプログラムはLinuxで動く(Vine Linux 4.0で確認済)が、これをFreeBSD環境で実行するには、下記のようにして/compat/linuxを入れ換える。
これをしないとライブラリが読み込めずにエラーになる。

# cd /compat
# mv linux linux.bak
# ln -s /usr/local/gentoo-stage3 linux


分かりにくいが、クロスコンパイルしたサンプルプログラムをFreeBSD上で動かした図