Linuxで作るDVD-Video・入門編
LinuxでDVDを焼いた時のメモ。
とりあえずメニューとかは一切無い映像タレ流しの単純なDVD-Videoを作ってみた。
DVD-Videoを作成した環境は下記の通り。
★環境
- OS: Fedora Core 6 + Vine Linux 4.0・・・DVD-Rに書き込む作業のみVine Linuxを使った。
- DVDドライブ: DVM-X16U2・・・USB外付けドライブ。対応OSには含まれていないがLinuxでも使えた。
用意するパッケージ
★オーサリング
- dvdauthor
作業手順
★DVD-Video形式の動画を作る
最初に用意した動画をDVD-Video形式に変換する。
とりあえずDVD-Video規格に沿って映像はMPEG-2、音声はAC3にしてみる。
DVD-Video規格では、素のMPEG-2では駄目で、多重化と言うのをしなければいけないらしい。
ここでやりかたは2パターンに分かれる。
- パターン1:avidemuxを使う
こっちのやり方は超簡単。
ついでにCMカットとか動画の編集もできる。
$ avidemux2 &
左側のVideoの所に「DVD (lavc)」、Audioの所に「FFm AC3」、Formatの所に「MPEG PS A+V」を指定する。
さらにVideoとAudioの下の「Configure」を押して詳しい設定をする。
ここではVideoで「Encoding Type: Single Pass - Bitrate」「Bitrate: 8000」「Maximum Bitrate: 9000」に、Audioで「Bitrate: 224 kbits」に変更してみた。
設定と動画の編集が終わったらファイルの拡張子を「m2p」に変更して保存する。
- パターン2:transcodeを使う
こっちはオプションの設定が難しい。
長時間の動画の変換には時間がかかるので、ファイルが多い時はコマンドラインで操作するこちらが便利。
transcodeで画像だけのhoge.m2vと音声だけのhoge.ac3が出来るので、mplexでhoge.m2pにまとめる。
$ transcode -Z 640x480 -J hqdn3d -w 8000 --video_max_bitrate 9000 -i 元の動画 --export_prof dvd -y ffmpeg -o hoge -m hoge.ac3 $ mplex -f 8 -o hoge.m2p hoge.m2v hoge.ac3
★オーサリング
多重化したmpeg2ファイル(hoge.m2p)をdvdauthorでDVDイメージに変換する。
変換後はdvdimageディレクトリ以下にDVDイメージが出来上がる。
$ dvdauthor -o dvdimage -x hoge.xml
★DVD-Rに焼く
dvdauthorで作成したDVDイメージ(この例ではdvdimageディレクトリ)をmkisofsでISOイメージに変換する。
$ mkisofs -dvd-video -udf -o hoge.iso dvdimage
growisofsでDVDに焼く。
下記コマンドはDVD-Rの場合の例。
「-speed」オプションには書き込む速度の倍率を指定する。
$ growisofs -dvd-compat -speed=4 -Z /dev/dvd=hoge.iso
DVD-RWの時はこのように変える。
書き込む速度はドライブとディスクによりけり。
$ growisofs -speed=2 -Z /dev/dvd=hoge.iso
ちなみにDVD-RWのフォーマットはrootで
# dvd+rw-format -force /dev/dvd
うまく焼きあがったら適当なプレイヤでDVDを読み込んでみる。
無事動画が観れればおしまい。